
脱毛の原因
なぜ、年をとっても薄くならない人がいる一方で、若いうちから毛が抜け始める人もいるのでしょうか?
遺伝?
男性の場合、若いうちから脱毛が始まるケースの多くは遺伝によるものです。眼の色などと同じように、脱毛も遺伝によって受け継がれるものなのです。そのような遺伝子をもつ人たちは、母親の胎内で初めて身体が形成される時から、毛根部の毛包と呼ばれる部分が、ジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに過敏になりやすい体質を受け継いでいます。そして 成人期を迎えると、これらの毛母細胞は 分泌されるホルモンに反応して細胞分裂の力が衰え、毛包が萎縮し始めるのです。
残念ながら、一旦始まった萎縮は生涯にわたって続きます。萎縮した毛包が作り出す髪は次第に細くなってゆき、通常の太さや長さにまで成長することなく抜け落ちてしまいます。これらは「髪の毛が薄くなった」とか「生え際が後退した」などの症状として自覚されますが、髪が産毛ほどまでにしか成長しなくなると、薄げの進行が顕著に見てとれるようになります。
大いなる誤解
もう何年もの間、学校では、薄げは母方の父から遺伝するものだと誤って教えられてきました。現在では、母方と父方の双方から遺伝することがわかっていますが、何世代かを飛び越えて出現することもある上、姉妹のうちの誰に出現するかという点になると全く予測できません。ご本人が20代から薄げになり始めたのに姉や妹の頭はふさふさしている、などというのは珍しいことではありません。
脱毛を防ぐには?
前述したように、脱毛症の主な原因が遺伝であるということは医学的にも証明されています。従って、遺伝による脱毛を防ぐことは今のところ不可能ですが、遺伝以外にも脱毛を促進する原因はあるのです。脱毛症別に言えば、脂漏性脱毛症、粃糠脱毛症、または血行不良や栄養不足などが原因で脱毛は起こるのです。これらは、遺伝による脱毛症の方にとっては相乗効果となってますます脱毛に拍車をかけることになりますので、規則正しい生活をする、栄養のバランスの摂れた食事をとるなど普段から心掛けておくことが大切です。また、正しいヘアケアで頭皮を常に清潔に保つことも、脱毛の進行を遅らせるための最善策の一つです。
毛包を含む毛根部とその周辺器官に起こる様々な生化学過程のすべてを明らかにすべく、たゆまぬ研究が続けられています。脱毛に関する科学的知識や対策についてくわしく知りたい方はここをクリックしてください。
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